日記

2023-10-02 08:42:00

扁平足について

 

【増える扁平足】

開院3年で近隣の小中学生が300名以上来院する中で、扁平足のお子さんが増えていることに気づきました。厚生労働省による調査では、扁平足は1984年(昭和59年)から2020年(令和2年)までにおよそ10倍以上も患者数が増えています。通院をしていない人も多いでしょうから、実際はもっと増えていると推測されます。

扁平足患者数.PNG

 

 

※令和2年 患者調査 傷病分類編(傷病別年次推移表) 厚生労働省政策統括官(統計・情報政策、労使関係担当)より

 

【扁平足とは】

扁平足.jpg

扁平足とは、足裏にある内側縦アーチが崩れ、足裏の土踏まず部分が地面にくっついた状態のことを指し、運動不足や加齢により靭帯が緩み、体重を内側縦アーチが支えることができなくなって起こります

【扁平足はなぜ良くないのか】

 人間はもともと4足歩行でしたが現在では2足歩行です。足こそ人間が唯一地面に接する部分と言えます。また、地球には重力という力があるため、地球からの反発を足から受けています。歩行時の反発は体重の1.21.3倍、ランニング時の反発は体重の23倍、バレーボールやバスケットなどの衝撃は体重の58倍も受けています。足のアーチがこれらの反発をばねの様に受け流してくれるのですが、扁平足だと反発を受け流すことができません。足からの反発力を受け流せないと足裏、足、すね、膝、大腿、股関節、腰などの部位に負担がかかりやすく疲労が蓄積されます。

 

 

【扁平足による様々リスク】

ばねの様に伸び縮みできない扁平足によって地面からの反発を受け流せないと疲労が蓄積により以下のようなリスクが上がります。

シンスプリント、アキレス腱炎、シーバー病、オスグットシュラッター病、ジャンパー膝

、ランナー膝、モートン病、足底腱膜炎、外反母趾、内反小趾、下腿浮腫、だるさ、

肩こり、腰痛、タコ、魚の目、転倒リスク向上など

 

【扁平足が改善されるメリット】

扁平足1.png

 足の裏にばねができるイメージです。足裏から受ける反発を軽減します。また、跳躍系の競技では跳躍力の向上もあります。

怪我の予防、疲れを和らげる、ジャンプ力向上、パフォーマンスアップ

 

 

 

【当院ではどんなことするのか】

姿勢や体の使い方、足の形状のチェック、アーチ形成施術、 セルフトレーニング指導、

セルフストレッチ指導、テーピング指導

 

【最後に】

扁平足は怪我ではありませんが、怪我の原因です。怪我は治っても原因が治らなければ怪我は繰り返します。扁平足でお困りの方お気軽にご相談ください。足が変われば景色も変わります。